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アラスカ州調査報告

西野衆議院環境委員長 衆議院米国アラスカ州における地球温暖化影響等環境保全状況調査報告!!(平成19年8月16日~23日)

平成19年8月16日(木)~23日(木)までの8日間、米国における地球温暖化影響等環境保全状況を調査するため、西野環境委員長を団長とし5人の衆議院議員からなる議員団で、米国アラスカ州及びカリフォルニア州を訪問しました。

兒玉ロサンゼルス総領事との懇談(8月16日)

ロサンゼルスでは、兒玉総領事より、カリフォルニア州が取り組む先進的な環境規制、特に地球温暖化対策について伺いました。カリフォルニア州では、米国政府の対応と対照的に先進的な二酸化炭素排出抑制対策に取り組んでおり、州知事の強力なリーダーシップは州民の強い支持を受けています。現在、カリフォルニア州の二酸化炭素排出規制法は憲法違反として係争中ということですが、連邦政府の今後の対応に与える影響は無視できないものと考えられます。

【写真】 地球温暖化対策について説明する兒玉総領事
キーナイフィヨルド国立公園管理事務所の表敬と意見交換(8月17日)

ジェフ・モウ所長等より、キーナイフィヨルド国立公園における地球温暖化影響の現状と調査・普及啓発等の取り組み状況について説明を伺いました。

【写真】 アンカレッジから南西に約200kmに位置する港町スワードにある管理事務所にて、ジェフ・モウ所長より温暖化の状況を伺う
アラスカ海洋生物センターの視察

アラスカ海洋生物センターでは、トドなどの海洋生物の現状とセンターにおける保護・繁殖への取組状況等について、研究者より説明を聴き、センター内の視察を行いました。

【写真】 人工繁殖させたエトピリカの状況について説明する研究者
キーナイフィヨルド国立公園視察(8月18日)

キーナイフィヨルド国立公園では、海上と陸上双方から氷河の後退状況の視察を行いました。アラスカにおける氷河の後退は、地球温暖化問題が認識される以前から起こっており、気温、降雪量、降水量などいくつもの要因が影響しているものではありますが、過去に比べて最近の後退が急速に進んでいるといいます。海上視察において目撃した氷河先端部の崩落は、地球温暖化の影響をまさに印象づけるものでありました。
また、海上では、海洋生物 (海棲ほ乳類及び海鳥)の生息状況を視察しました。

【写真】 氷河が崩壊する様子
【写真】 海上から遠望したベア氷河は最近5年間で3kmも後退しています
 
【写真】 海上から見ることができた海の生物達
1:ザトウクジラ 2:オルカ(シャチ) 3:トド 4:アザラシ 5:エトピリカ

■陸上からの視察
エグジット氷河ネイチャーセンターにおいて、内務省地質調査局のモルニア博士より、キーナイフィヨルド国立公園内の氷河後退の現状等について説明を聴いた後、同氏の案内で公園内のエグジット氷河先端部を陸上から視察しました。エグジット氷河は1800年から現在までに2kmも後退しているといわれ、温暖化が氷河に与えている影響の大きさが伺えました。

【写真】 エグジット氷河ネイチャーセンターにおける説明の様子
【写真】 エグジット氷河近景(右)エグジット氷河遠景(左)かつて2つの氷河は繋がっていました
【写真】 エグジット氷河では、ここまで間近に見ることができます
スワードからヒーリー(デナリ国立公園近郊)へ約600kmの移動(8月19日)

キーナイフィヨルド国立公園のあるスワードからデナリ国立公園近郊のヒーリーに向かい、9時間以上かけてバスで移動いたしました。ながい行程でしたが、到着したヒーリーの夕焼けは大変美しいものでした。

【写真】 ヒーリーの夕焼け
デナリ国立公園管理事務所の表敬と国立公園の視察(8月20日)

自然環境の原始性を維持するために自家用車による公園利用を厳しく規制しているデナリ国立公園では、デナリ国立公園管理事務所長補佐のフィリップ・フージ氏などの案内で、自然保護と国立公園利用の調整状況の視察を行いました。
ここでは、絶えずモニタリングを行いながら、守るべき自然の保護が図られる範囲内で公園利用を許容する管理システムの重要性を再認識いたしました。
また、この公園では地球温暖化により永久凍土が溶け、大規模な森林火災の増加や、生態系への影響などが懸念されおり、視察の際にも、実際に永久凍土が溶けた影響で樹木が生育している様子が伺えました。

【写真】 フージ所長補佐による説明の様子(左)サベージリバーチェックステーション(右)
ここから一般車両は通行が禁止されています。
【写真】 公園内で遭遇した野生動物たち 左がカリブー(トナカイ)、右がムース(ヘラジカ)
【写真】 遠くマッキンリー山を臨む
【写真】 デナリ国立公園テクラニカ展望台・休憩所にて
北極圏野生生物保護区管理事務所の表敬と意見交換

北極圏野生生物保護区管理事務所では、北極海の海氷の減少に伴いホッキョクグマの生息環境が悪化するなど北極圏の野生動物に対して地球温暖化が大きな影響を及ぼしていることについて、研究者等から説明を伺いました。多くの研究者・専門家が議員団の訪問を歓迎するとともに、北極地域における地球温暖化影響の大きさを指摘しており、この問題の深刻さを再確認しました。

【写真】 温暖化の影響について語るレイノルズ博士
本年はホッキョクグマの溺死も数多く報告されているといいます
米国内務省国立公園局太平洋・西部地域事務所の表敬と意見交換(8月21日)

太平洋・西部地域事務所は6つの州にある54の国立公園を所管しており、年間利用者は5400万人といわれています。国立公園の管理方針書にはこれまで地球温暖化問題に関する項目がなかったため、現在、地球温暖化問題の項目加えるべく新たな方針書を作成中であるといいます。
西野議員団長は、カリフォルニア州の先進的な取組み、来年の洞爺湖サミットで地球温暖化が重要な課題となることにふれた上で、ブッシュ政権に対して地球温暖化対策を促進させるように国立公園の現場から力強い進言をしてほしい旨を要望いたしました。これに対し、ジャービス地域事務所長からは、国立公園局としては京都議定書の締結を望んでいたこと、また、地球温暖化への取組みは重要であると認識している旨の発言がありました。現場の声を米政権中枢部が受け止め、米国政府が地球温暖化問題に前向きに取り組むことが期待されます。

【写真】 ジャービス所長からの説明の様子(左)
地球温暖化問題への前向きな取組を要望する様子(右)

■アラスカ州

アラスカ州
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